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OSI参照モデル

2024年1月17日

tags: ネットワーク TCPIP

OSI参照モデル(OSI Reference Model)は、コンピュータネットワークで使用される多数のプロトコルを分類し、明確化する目的で国際標準化機構(ISO)によって策定されたモデルです。OSI基本参照モデルやOSIモデルとも呼ばれ、通信機能(通信プロトコル)を7つの階層(レイヤー)に分けて定義しています。

ISOは、異なる機種間のデータ通信を実現するためのネットワーク構造設計方針である「開放型システム間相互接続(Open Systems Interconnection、OSI)」に基づいて、以下の7つの階層(レイヤー)に通信機能を分割しています。

  1. 第7層 - アプリケーション層:具体的な通信サービス(ファイル・メールの転送や遠隔データベースアクセスなど)を提供し、HTTPやFTPなどの通信サービスが含まれます。
  2. 第6層 - プレゼンテーション層:データの表現方法を扱います(例:EBCDICコードのテキストファイルをASCIIコードに変換する)。
  3. 第5層 - セッション層:通信プログラム間の通信が開始から終了までの手順を管理し、接続が途切れた場合に接続の回復を試みます。
  4. 第4層 - トランスポート層:ネットワークの端から端までの通信管理を行い、エラー訂正や再送制御などが行われます。
  5. 第3層 - ネットワーク層:通信経路の選択(ルーティング)とデータ中継を行います。
  6. 第2層 - データリンク層:直接的(隣接的)に接続されている通信機器間の信号の受け渡しを行います。
  7. 第1層 - 物理層:物理的な接続を扱い、コネクタのピンの数や形状の規定、銅線と光ファイバ間の電気信号の変換などが含まれます。